このあとスタッフがおいしくいただきました

だめにんげんさんの墓標です。

「うらはら兎」は「you」みたいなものだったんじゃないか

with meツアー終了から、もう3か月ですか。
2023年という年は、まさに「ゆかりんと一緒」の一年だったのだなぁと思います。


今年もやって参りました、「ゆかりっくAdvent Calendar」。
昨日は日向修二さんの「王国民保護者会参加レポ」でした。
わ、我々独身にはお子さんのいる世界というのはハイカルチャーすぎるので…。
オタクしつつ子育てもしっかりこなしている方々、スゴいなぁと思います。

さて本日は、私だめにんげんが記事を担当させていただきます。


本題に入る前に、せっかくなので、ツアーの思い出にも少し触れさせてください。


「わすれもの」もといリアル忘れ物の話は2020年にやったので、今回はやめときます。
一つだけ言っとくと、財布なくすとマジでメンタル地獄になるから気を付けた方がいい。


今ツアーでは千秋楽に、#wm2023総打ち上げ ということで、秋葉原のHUB貸し切り95名で打ち上げをやりました。
苦労話をしてもつまらんので、打ち上げのこだわりポイントを手短に。

バス出した

バス出しました。
いやバス来たらおもしろいかなと思って。


この絵面は実際おもしろい。
写真見るといまだに笑える。
有明ガーデンの駐車場に自分の呼んだ大型観光バス2台並んでるの見て、「マジでいるw」ってまず初見で笑ったよね。


まじめな話、バスを呼んだのには理由があって。
打ち上げ会場が秋葉原のHUBで、有明ガーデンからの移動って、乗り換え含めなかなか不便じゃないですか。
参加者の皆さんにどんだけ急いでもらったところで、到着はバラバラになるし、下手すると来れない人も出るかもしれない。
そうなると打ち上げ自体、「みんな集まってないけど、とりあえず始めるかぁ」みたいな感じにならざるを得ず、締まりもテンションもなくなってしまうわけで、そんなら「オタクまとめて移動させてしまえ」という狙いでバスを仕立てたのでした。


あとは「ビュリフォナウ(謎の踊り)からのスタート!」っていうのをどこかでやりたくて。
HUBでは映像上映のつもりだったから、やるならココだなってことで、「ビュリフォナウ(謎の踊り)からのバス発車!」というのをやりました。
車内の様子は下記動画を参照。

発車後はWMのセトリをなぞりつつ。
そこはもうツアーで修練された皆さまですから、「Fanfare」で合唱しつつ「私だけMissing」で信号停車中なのに揺れる車内@銀座のド真ん中という盛り上がりっぷりでした。


いやぁ楽しかったですよね。


ちなみに余談ですが、バスを会場近くに停めるにあたって、大型観光バス2台路上駐車はさすがにお巡りさんに怒られかねないので、電話で予約して有明ガーデンのバス駐車場をちゃんと借りました。

予約の電話を施設管理者(住友不動産商業マネジメント様)にかけたところ…

担当者:「今回どういった用途でご利用ですか?」
私  :「ライブ後の移動でバスを借りてるんですが…」
担当者:「…? 関係者の方ですか?
私  :「すみません、ライブの観客で、個人なんですけど…
担当者:「えーと、個人への貸出実績がないので社内で確認させてください」

それはそうだよね。
ライブ会場から貸し切りバスで移動する客なんかいないよね。
しかも個人で。


ともあれ今回のことで、有明ガーデンのバス駐車場は個人でも借りられるということがわかりました。
個人でバスをお持ちの方がいらっしゃいましたらご参考までに。

名札と切符みたいななにか


今回も名札を作りました。
思い出のかるた取りということで、かるたモチーフです。


ついでにマルス券っぽいバス乗車券&ご案内も作りました。

わかる人にはわかるっていうのがいいんだよね~。


「うらはら兎」は「you」みたいなものだったんじゃないか

さてここからが本題です。


この話は総打ち上げ最後のご挨拶でも言いましたが、「うらはら兎のねがいごと」という曲は、「you」みたいなものだったと思うのです。

「you」って誰なんだ?

ゆかりんの歌詞の中では、「あなた」「アナタ」「キミ」…と、いろいろな二人称の言葉がありますが、なかでも英語の "you" は、ちょっと曖昧な言葉です。
それは、 "you" が「あなた(単数)」なのか「あなたたち(複数)」なのかをハッキリさせないところにあります。

それでは「you」という曲の向こうにいるのは誰なのか。

小さな笑顔のひとつひとつ こんなにも大切だったんだ

…と、ここまで書いてきて、なんか野暮だなっていう気分になってきました。
「you」が誰かってわかるだろ?わかれよ!

"Don't say Good-by""わたしを嫌いにならないで" なんだよ!
"だからまだここにいていいかな""いつでもずっとそばに ずっといたい" なんだよ!

ピョンと跳ねてるんだよ!
かわいいだろ!
わかれよ!


歌詞解釈って、なんか全部書き切ってしまうと野暮な感じありますね。


そもそも「うらはら兎」がライブ本編最後にあり、「you」がSsLのツアーラストで歌われたというところに共通性があります。
そしてそこから伝わってくる想いというのは、同じものがあるんじゃないかと、そう考えてしまうわけです。

その先にある「ブルジェオンの薔薇」

あのとき、「you」で終わったSsL
曲が終わって放心状態になったことを、今でも覚えています。

その後の冬ライブ中止、黒うさぎ終了、レコード会社移籍。
いろいろありましたが、もうあの発表からは7年経ってるんですね。

あのとき「you」の先は見えなかったけれども、今は「うらはら兎」の先に、アンコールの「ブルジェオンの薔薇」があります。

Don't say Good-by
ずっとずっとね この手をはなさないでね

あのときの「この手をはなさないで」という願い。

この手を離さないで
それが未来になる

今はその先に未来がある。
未来は永遠じゃないけれど、この手を離さずにいたい。
with me ツアーをとおして、私もそう願うのです。

余談ですが

"さみしさが先回りをする"ゆかりんが歌うのに対して "それでも!" と唱えるのも
どんな "夢も" "愛も" と唱えるのも
松井五郎さんが王国民パートとして任せているんじゃないか思うと、ちょっとステキだなぁとか思いました。

さ~て、次回の「ゆかりっく Advent Calendar 2023」は?

次回は野上ぁゃかさんの「おとなのゆかりちゃん祭りに参加して、、」です。
ゆかりちゃん祭りめちゃくちゃ楽しかったですよね。
世代的に「世界中の誰よりきっと」とか激アツだったし、男爵たちとのデュエットもよかったなぁ。
どんなお話になるのか、お楽しみに~。

今までもずっと、私たちとゆかりんは「かくれんぼ。」してきた

旅が始まろうとしています。
東京在住の私にとっては、飛行機に乗って遠出することで、ようやくツアーが始まったな、という感覚です。

#ゆかりとあいことば

コロナ禍の最中、ツアーがどうなるのかわからない不安の中でリリースされた「あいことば。」。
どの収録曲も、私たちの心の中で、確かな「支え」としてあったように思います。
世の中に確かなものはなにもなかったけど、ゆかりんとともにある想いだけは、確かなものとして信じることができました。

その想いこそが「あいことば。」だった。

いま、あらためて、そう思っています。

ゆかりんと「かくれんぼ。」

ツアーが始まると、Twitterではいろんなイラストやレポート、感想ツイートが流れてきますよね。
私はあまり観察力がないので、ライブ中みんなよく見てるな~っていつも感心しちゃいます。
イラストも、ゆかりんの魅力・かわいらしさが絶妙に表現されててホントにスゴいです。

AFTではTwitterやらスペースやらで「今日の『嘘』」なんて話がありましたが、王国民ならでは、ある意味でマニアックな視点であると言えます。

いつだったか、橋本環奈さんが「1000年に1人の美少女」って取り上げられたとき。
あのときに流れてきた写真も、確かファンの手で撮影されたものだったはずです。

そうやって「見つける」のって、ファンならではのこと。
ゆかりんの魅力を見つけるのは、ゆかりんのことを知る王国民だからこそなんだと思います。

ライブ中のしぐさ・表情、思わず笑ってしまう一言、ほろりと泣かされてしまう一言、そしてアルバムに隠れた意味やメッセージ。

私たちはいつだって、そうやって見つけ出そうとしてきました。
私たちは今までも、ゆかりんと「かくれんぼ。」してきたのです。

Twitterに感想を書いたりイラストを描いたり、そうでなくても心の中でつぶやくだけでも、「かくれんぼ。」したゆかりんのことを見つけているんだと思います。

ゆかりんみ~つけた!

WMツアーは、ゆかりん史上過去最大のツアーです。
たくさんゆかりんのこと、見つけられるかな?
見つけていきたいですよね。

だめにんげんさんがオススメする北海道のソフトクリーム・ベスト3!

ゆかりんのツアーを通じて、これまで日本全国いろんなところでソフトクリームを食べてきました。おいしいソフトクリームをコマさんにもゆかりんにも食べてほしい!
そんなわけで私がオススメする、北海道のおいしいソフトクリーム・ベスト3!

【第3位】

共働学舎新得農場(新得町

こちらのソフトクリームはチーズ製造で生まれるホエイジャム(乳清ジャム)が使われていて、濃厚なミルク風味が感じられ、それでいて重たさを感じないソフトクリーム。こちらはチーズもいろいろ種類があってオススメです。


お店も森の中といった感じで、夏には白いアジサイが咲き乱れてて良きです!

札幌から約200キロ、片道3時間ほどとあって、(このあとご紹介する2つよりは)比較的札幌に近い!

【第2位】

若里ジャージーミルク工房 ARVO(佐呂間町

ジャージー種の独特で濃厚な風味を味わうことができるソフトクリーム。乳脂肪・乳固形分が多めのミルクは、一口で「おっ!」と思わせる味です。

廃校となった小学校を活用した建物も、子ども向けのオモチャがあったりして見ていて飽きさせませんよ!

札幌からは約300キロ、片道4時間ほど。サロマ湖の観光のついでにいかがですか?

【番外編】

お次は第1位!…の前に番外編です。

北海道は広くて大変だよ~というそこのアナタ!
新千歳空港ターミナルビル2階の北海道興農社さんなら、2週間ごとに入れ替わりで北海道各地のソフトクリームを食べることができます!
www.new-chitose-airport.jp

北海道各地の牛乳と飲むヨーグルトもいただけるので、ミルク好きな方にはオススメです!


お次は今度こそ第1位!

【第1位】

ノースプレインファーム ミルクホール(興部町

「ミルク」を感じられる、正統派ド直球のソフトクリーム。本当にミルクがおいしいと思えるソフトクリームです。ソフトクリームのもととなる「おこっぺ有機牛乳」は、低温殺菌で乳牛が食べるオホーツクの豊かな牧草やトウモロコシの風味がダイレクトに感じられるおいしさ。牛乳がおいしければソフトクリームもおいしい。納得の味です。

札幌からは約270キロ、こちらも片道4時間ほど。それでもソフトクリームのために行く価値ありです!


ちなみに第1位のノースプレインファームさんですが、今年の3月にスカイツリーの東京ソラマチにも出店しまして、なんと東京でも食べられるようになりました!
オホーツク おこっぺミルクスタンド

お近くにお越しの際にはぜひ!

私のゆかり王国10年記

これは「ゆかりっく Advent Calendar 2022」6日目の記事です。
昨日はmashさんの「ゆかりんを好きになった歌について」でした。
ゆかりんの曲は深読みしたり曲語りしたくなる曲が多くありますが、好きになったきっかけの曲であれば格別ですよね。
mashさんの思いが溢れたステキな語りを拝読させていただきました。


今年はつばきくん主催の「あなたの田村ゆかりはどこから? Advent Calendar 2022」にも参加させていただきまして、ゆかりんに焦がれた「瞬間」というのを語らせていただきました。
tkk8637f.hatenablog.com


あれから10年。
ゆかり王国に入国してから10年が経ちました。


今日お話しするのは、一人の王国民の思い出ばなしです。

はじまりは、ぼっち

初参加はFiL愛知公演。
思い立ったようにチケットを取って向かったセンチュリーホール
コールとか予習したけど全然言えなかったなぁ。
それでも楽しくて楽しくて、終演後にその足で即FCカウンターに向かったのでした。

#アドトレ撮影班

キング時代はデカーいアドトレが街中を走って、心躍ったものです。
アドトレ撮影初参加はW:Wonder tale。
あの頃はまだ「アドトレ撮影班」なんて言葉はなかったのか、ハッシュタグも付けてませんでしたね。

このアドトレ撮影も、一眼レフカメラをなんとなく持て余してたのと休日ヒマだったのと、実はこれも軽いノリが原動力になったんですよね。


螺旋の果実では丸一日かけて、東京近郊大回りで全駅のポスター撮りに行ったりしたなぁ。
きっと休みの日にヒマだったんだろうなぁ。



私が「#アドトレ撮影班」のハッシュタグを使ったのはこの時が初めてでした。
今はなき主任氏(他界)に声かけられてアドトレ撮影班の人たちと知り合うようになったのも、たぶんこの時が初めて。
この辺からはちょっとずつぼっちじゃなくなっていきました。


この辺から撮影場所とかテクニックとか、変な凝り方をするようになってきた。


新宿ステーションスクエアとかもあったよねぇ。


撮影班のみんなでロワールにも行ったね。
ご主人とおばさま、お元気にしてるだろうか。


Twitterのアイコン写真もこのころ。


アドトレ撮影もロワールでねんどろ撮影も、撮影班のみんなで行くとテクニックの競い合いみたいになったし、和やかだけどコンテストみたいで楽しかったんよね。
写真のテクニックはだいぶここで磨かれたような気がする。


他にもツアーの思い出とかたくさんあるけど、ここではあえて割愛。
私の思い出話をしたいんだよ。

同人誌を作ろう!

なんかヒマだったんですよ。

…いや、言い方が良くない。
ゆかりんの活動休止もあって、時間的に余裕があったんですよね。
そこで今までアドトレやらロワールやらで撮ってきた写真たちを写真集として本にしてみたくなったんです。
そこでまた勢いだけでコミケにサークル参加してしまうのでした。



大規模打ち上げをやろう!

なんかヒマだったんじゃない?知らんけど。

たぶん会話してる中で、「みんなでゆかりんの映像見ながらワイワイ忘年会やりたいよね~」みたいな話になったような記憶なんですが、勢いのままに秋葉原のHUB貸し切りで忘年会を開いてしまいました。
おかげさまで40人ほどの皆さまに参加いただいて楽しくワイワイ忘年会できましたね。


こんな感じで名札も作りました。
Twitterで知り合ったみんなで忘年会!ということで、Twitterのプロフとツイートのデザインをミックスさせたイメージです。
ふぁぼはセルフふぁぼじゃないよ!(みんな来てくれてありがとう!のふぁぼ)

2回目のHUB貸し切りはTwilight♡Chandelierの打ち上げ。

ここでも名札をこだわって作らせていただきました!

長いようで短い

そんなわけで、私のゆかり王国での、あえてゆかりんのオフィシャルな活動とは離れたところでの思い出を語らせていただきました。
ゆかりんが「10年…は無理かもしれないけど」と語ったCRからも、もうすぐ本当に10年が経とうとしているのですね。

高円寺のカフェ…どころか、来年はゆかり王国最大規模のツアーが予定されているという。
最前線に立ち続けるゆかりんは、やっぱすげぇなぁ…。


月並みながら、長いようで短いような10年間でした。
でもそれって、今も続いているからこそだと思うんですよね。


終わってしまったことならもういつかの「遠い日の思い出」になっていて、終わりも始まりも見えているじゃないですか。
ゆかり王国での思い出は、始まりの記憶は確かにあるけれども、終わることなくまだまだ続いていくから、だからこそ長いようで短い。
そう思うんですよ。


ゆかり王国にいなければ、もっと違った未来を、世界線を歩んでいたのかもしれません。
まあ結婚して、子どもがいてっていう世界線があったのかもしれないね。(本当に?)

その人生が幸せだったのかどうかはわからないけど、いま私は、ゆかり王国にいて楽しくて幸せですよ。
それでいいんじゃないかな。


ゆかりんと、みんなと作った思い出は、まだきっと続いてく。
これからもずっと。

さ~て、明日の「ゆかりっく Advent Calendar 2022」は?

明日のご登場は ながたつ さんです。
お題は「ビールが飲みてぇな?」とのこと。


なんで疑問形なんだよ!ビール飲みてぇんだろ!
もっと欲望に忠実になれよ!


というわけで、ビールまみれの文章を楽しみにしております!


それでは皆さま、エル・プサイ・コングルゥ

出会った頃はこんな未来、想像できなくて

あなたに会えて 本当に 幸せ感じてる…

この記事は「あなたの田村ゆかりはどこから? Advent Calendar 2022」4日目の記事です。

昨日はくろこねこの「ゆかりさんとの出会いと懺悔」でした。

彼とはもう付き合いも長いので、もとより他国出身という認識でしたが、まさかのアンチだったんかい…。
なかなか驚きですねぇ。
そんな彼もいまではドップリと王国民。

人間なにがあるかわからないものです。


王国民の数だけゆかりんとの出会いがある。
思いが強いからこそ、その出会いにもそれぞれの「語り」がきっとあるはずです。
この企画を立ち上げてくれたつばきくんには感謝ですね。

あなたに会えて

さて、ここで冒頭で引用した一節を見ていただきまして、気づいた人もたぶんいてくれるはず。
ここで引用したのは、ときメモ2のED「あなたに会えて」の歌詞です。
(この記事のタイトルも)

あんまり深い意味はありません。
単に田村ゆかりさんという声優を知った「出会い」が、ときメモ2だったというだけです。

ただ、正直なことをいうと、私はときメモ2のキャラでは陽ノ下光が推しだったので、田村ゆかりさん演ずる伊集院メイは特に思い入れもなく。
その名前を知ってから十数年、田村ゆかりさんの存在は、「声と名前は知ってる」程度のものでした。

だめにんげん、ゆかり王国へ行く

たぶんヒマだったんですよね。
社会人になって数年が経ち、仕事にも慣れて金銭的にも時間的にもある程度余裕ができた。
とはいえ大学生の頃、00年代前半~中盤のエロゲ全盛期だったあの頃のようにダラダラとエロゲする気にもならず、なんとなく時間を持て余してたように思います。

当時ニコニコに上がってた、例のミリオン動画。2012~13年あたりに入国した人は、だいたい通った道なんじゃないかと思いますが、私もご多分に漏れずあの動画がきっかけでした。
あの動画は、たくさんの人にとって「入口」になるものでした。

キミに決めたんだ

ライブで歌う田村ゆかりさんは、キラキラしていて、まさに輝くような存在。
王国民のコールは統率されていて、想いを声に出していくのは本当に楽しい。

でも、そこからこの人だって確信する「瞬間」、この人を追いかけていきたいと思う「瞬間」って、けっこう飛躍があると思うんです。


私はその「瞬間」から、

この人が思いを遂げ、この人が成すことをすべて見ていきたい。
自分が少しでもその支えになりたい。

そう思うようになっていきました。


もちろん、その「瞬間」にすべてが始まったわけではなく、それもまた一つの始まりだったわけですが。
その「瞬間」は、確かにあったのでした。

瞬間

話は遡って、ヒマを持て余していた私が、ミリオン動画をきっかけに軽いノリで2012年のFiL愛知公演に行くことを決心し、ライブを翌日に控えた日のことです。

たぶん私は、あなどっていたんだと思います。
アイドル声優なんて演技なんて腰掛けで、まあお歌が歌えて仕事もらってるんじゃない?なんて。


それはなんてことのないYouTubeの動画でした。
ニッポン放送の映像付きインターネット配信を違法アップしたものでした。

田村ゆかりさんは、あえてそのようにしていたんだと思いますが、ちょっとツンケンしたキャラっぽく、あえて「外す」ような受け答えしていました。
話は声優としての演技の話題に。

「私はあんまり演技プランとか決めないかな」

あいかわらずツンモードだなぁw
「事前に準備しとかないと難しくないですか?」とたたみかけられると

「お芝居は一人で作っていくものじゃない」
「自分の演技ばかりだと、独りよがりでかみ合わなくなっちゃう」

そのときは、「ふーん」ってなもんで、「この人も演技のこととかちゃんと考えてるんだな~」程度の感想でした。


その後も、田村ゆかりさん関連の動画をポチポチ探していきました。


なにやらNHKラジオでのインタビューに行きつきます。
初の武道館ライブChelsea Girlの後、2009年頃と思しき対談形式のインタビューでした。


田村ゆかりさんの私生活から、声優の仕事について、そしてその半生を語るインタビューです。
田村ゆかりさん自身も、先ほどの動画のようなふざけた感じはなく、いわゆる「外交モード」なインタビューでした。
※「声優ばなし 田村ゆかりさん」で検索すると出てくる

このインタビューでも「台本に読み込むか?」という話題に話が及びます。

(田村さんは収録前に台本を読み込むようにしていますか?)


あまり読み込まないようにしています。

お芝居は一人で作っていくものじゃないと思うんですよ。
あまり読み込んで、他の役者さんとお芝居をしていくときにかみ合わないようになってしまうのがイヤなんですね。自分の自己満足のお芝居をして。
だからあまり読み込まないようにしています。


(ということは、現場でいろいろ調整される)


そうですね、舞台のお芝居とかと違って、何度も何度も事前に練習とかしないんですね。アニメのアフレコっていうのは。

なので、その収録のときにいきなりみんな本気でお芝居をするんですけども。
ちょっと変な言い方かもしれないですが、その瞬間を生きているっていうか、そういう感じですね。

あの時と、外してるときとマジのときと、それぞれまったく同じことを言ってるっていうのが驚きだったんですよね。

あのとき、田村ゆかりさんという人に焦がれたんだ

クリィミーマミ松田聖子さんに憧れた少女時代

自身の声がコンプレックスだった子どもの頃。

国語の時間、朗読を褒められて嬉しかったこと。自分の声が自信になったこと。

中高で演劇部でお芝居することが楽しかったこと。

就職しても、お芝居することの楽しさをあきらめきれず、養成所に通い、覚悟を持って上京したこと。


たぶん、インタビューでのその半生の語りが前フリのようになったんでしょう。
田村ゆかりさんの芝居というものへの確たるスタンスを感じたんです。

私自身、社会人になって数年が経ち、仕事にも余裕が出てきたころ。
田村ゆかりさんへの芝居という仕事への確たるスタンスが、そのひたむきさが、私にとっての尊敬になった「瞬間」でした。


たぶん、それもまたきっかけだったんだと思います。
この「瞬間」だけでは、ここまで追いかけるまでには至らなかったでしょう。

そこから、ライブドキュメントを含む多くの映像作品、インタビューを読んでいけば、そのひたむきさに引き込まれていくのでした。


そこにあったものって、やっぱ「人柄」なんですよね。


ここまで全力で、私がなにを追いかけてきたのか。
なにがそうさせたのか。


それは、「人柄」に焦がれてきたんだと思います。


田村ゆかりさんの「人柄」に焦がれ、憧れ。
私はこれからも、その姿をずっと見ていたいと、そう思うのです。


さて次回の「あなたの田村ゆかりはどこから?」は

お次の「あなたの田村ゆかりはどこから?」は、Hankさんの登場です。
Hankさんの記事、いつも落ち着いた文体に想いが溢れていてステキです。

アドカレも楽しみにしてます!

それでも想いが響きあう

最初は普通にアコステツアーの感想を書こうと思っていたんですが、札幌公演中止の報せとともにいろいろ思うところもあり、書き残すことにしました。しばしお付き合いください。

いつかまた君にあえたら

Soundropsツアーのセトリ1曲目は「Never Let You Go」でした。

前座の風の香りと太陽さんがはけた後、幕が上がって登場したステージセット。
正直なことを言えば、アコースティックという言葉からは、いつものアコステパートのシンプルな構成を想像していた…というか思い込んでいたのでした。
「いつもと同じ "マジ" のやつじゃん…」
そうなればこちらも "マジ" で相対せねばなりません。2回最後列の立ち見ということもあり、全力でペンラを振り、全力で跳ばせていただきました。

「楽しい!」という気持ちが、少しでもゆかりんに伝わっていたらいいな…。


「Never Let You Go」は、「あいことば。」の発売後、生歌は初披露となりました。
この曲が1曲目にあること、すなわち(前座のかおりさんは置いておくとして)この曲がAFT以来のゆかりんとの邂逅であったことには、思いを至らせずにいられません。


「いつかまた君にあえたら」


コロナ禍で、出会いというものはそういうものになってしまったような気がします。
コロナ禍前なら確証があったわけではないにせよ、「いつかまたきっと会える」という想いは、ある種の「願い」や「祈り」のようなものに変質していったように思うのです。

この空のもとで、ゆかりんと生きてく

Soundropsでは幕間映像も印象的でした。

これまで恋愛をモチーフにしたものが多かった中で、ナレーションによる語りを中心に、「うれしい音」「悲しい音」などの感情とともにある「音」や「ただいまの音」「おかえりの音」など人々の生活の中にある「音」、すなわちゆかりんと社会や生活の中にある様々な「音」モチーフとした映像は、これまでにはなかった構成でした。

なかでも「私から出る音」という言葉と、雨降る街中を歩くゆかりんの映像が印象に残っています。


音というもの。
それは生きていることそのものでもあります。

喜びも悲しみも、たくさんの音が寄り集まって響きあう。
ときどきうまくいかないこともあるけれど、そうやって私たちは生きて、社会というものをかたち作っていく。

この同じ空のもとで、私たちもゆかりんも生きてく。
そういうことを考えてしまうような映像でした。

私たちのレゾンデートル(存在理由)

ツアーの千秋楽である札幌公演は中止となってしまいました。
中止となってしまったこと、特に参加予定だった方々のことを思うと、本当に残念でなりません。

病を患うこと、自分の体が思うようにならないこと。
抗しがたいものに組み伏せられるようなその悔しさは、想像をすると私自身も叫びだしてしまいそうになります。


それでも、「少しずつですが回復していますので安心してください」という言葉には、心配する私たち王国民への気遣いを感じずにはいられません。


ゆかりんにとって王国民というのは、どういう存在なんだろうと思うことがあります。
それと同時に、私たちにとってゆかりんは、どういう存在なんだろうと思うことがあります。


日常の中でゆかりんの曲を聴いて、ラジオでゆかりんトークを聴いて、ステージ上で輝くゆかりんをみて、元気になったり、ちょっと頑張ってみようって思ったり、楽しいなうれしいなって思ったり、そうやってゆかりんのおかげで生きていこうって思うこと。
多くの王国民が、そういう経験を持つんじゃないでしょうか。

私たちにとって田村ゆかりさんは、優しくありたい人、ずっと大事にする人に他なりません。

ファンのみなさん、スタッフさん、そしてバンドメンバーのみんな。


たくさんのあたたかい言葉をありがとうございます。
約束を守れなかった私なのに。。


こんな時ではありますが、みなさんがいてくれることが幸せで、
みなさんの優しさが、私の宝物だなぁと感じています。
ほんとうにありがとう。


私たちの想いが伝わっていること、宝物だと感じてもらえること。
それがなにより嬉しく、私は常にそういう存在でありたいと思うのです。

みんなは、ゆかりの大事な宝物です。

私たちのレゾンデートル。

それは、ゆかりんが私たちのことを宝物だと思っていてくれること。
ゆかりんが私たちにレゾンデートルを見出してくれることこそが、私たちのレゾンデートルになっているんじゃないでしょうか。

声は出せなくとも

声は出せない世の中になってしまいました。
声は出せなくても、それでもきっと言葉は伝わる。想いは響きあっている。

それが私たちのあいことば。

答え合わせは、きっと大丈夫。

「田村ゆかり」は電気羊の夢を見るか?

しかし、ほんとうは生きている。生物学的にだ。
きみを作りあげてるのは人工動物みたいなトランジスター回路じゃない。きみは有機的な生き物だ。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 P.K.ディック・著/浅倉久志・訳/早川書房

この記事は、「ゆかりっくAdvent Calendar 2021」5日目(12/5) の記事です。
昨日はこばんさんの「Airy-Fairy Twintail~俺の地元公演~」でした。
横浜出身の私はあまり地元を感じることが少ないので、記事を読んでうらやましいな~と思いました。


横浜アリーナで行われたツアー千秋楽から、もう2ヶ月が経ってしまいました。
時の流れは速いものですね。

横アリでアコステラスト曲の「嘘」を歌い終えたゆかりさんが、まるで想いを至らせるように振り返った後、ステージに向かって歩いていくさまは、ストーリーが始まる瞬間のようでもあり、まるで「映像の中に入っていってしまった」ようでしたね。
横アリの広いステージを使った演出に、ツアー中のホール公演での構成に慣れきってしまっていた私は、思わず「やられた…!」と天を仰いでしまいました。

思えば今ツアーの映像パートは、前後の曲とのつながり、セットリストにおける「流れ」をかなり意識したものだったんじゃないでしょうか。
映像パート明けの「Pink Pygmalion」でも、曲始まりの無表情から曲中に表情が作られていく様は、歌詞そのものとともに映像のドールが表情豊かになっていく様子を引き継いだものであるように思います。

「Pink Pygmalion」と「田村ゆかり・像」

ツアー直前にアルバムとして発売された「あいことば。」に収録の「Pink Pygmalion」。あらためてこの曲は、どのようなものであったのでしょうか。


ナタリーさんのインタビューで「アンドロイドの恋もの」という受け答えがあるように、この曲の歌詞はゆかりさんがアンドロイドとして思い人に恋するような言葉が並びます。
そもそも Pygmalion というのは、理想の女性を彫刻して人間になることを願ったギリシア神話のピュグマリオーンのことです。
歌詞中の「指先 まなざし あなたの好みにOK」であるとか、「あどけないLipも Customize」「Personal Sizeになってく」いった表現は、彫像であるガラテアがピュグマリオーンの願うままの姿に象られていくさまを示しているように思われます。


また、この曲は「あいことば。」の中で唯一MVが作られたわけですが、MVについては次のようにも語られています。

──次の「それは奇跡なんかじゃない」も歌詞に重さはあるけど、サウンドはすごく軽やかで。この曲もシングルカットしたりMVを作るのにもよさそうなキャッチーさを感じました。

そうしてもよかったんですけど、やっぱり今までのようなパブリック田村ゆかりの派手さやかわいらしさは足りないかなーという感じがして。


ここでは「それは奇跡なんかじゃない」がMVの選外となった理由が語られていますが、逆説的にMVに選ばれた「Pink Pygmalion」はパブリックな田村ゆかりの象徴的な曲であるといえます。
すなわち、田村ゆかりさんがイメージするパブリックな田村ゆかり像」は、「派手さやかわいらしさ」の象徴として「Pink Pygmalion」の歌詞やMV映像にあらわれているわけです。


ツアー中、映像パート前に「映像の中に入っていってしまった」ゆかりさん、そして映像パート明けに「Pink Pygmalion」で「無表情から表情豊かに変化していく」ゆかりさんは、そういったパブリックに象られた田村ゆかり・像」の人形的側面との接続だったのではないでしょうか。


さて、あえてここで田村ゆかり・像」という書き方をしましたが、像とはまさに「像=イメージ」であり、パブリック性(自分のものではない・他人からまなざされるもの)そのものでもあります。
パブリック(public) の語源はラテン語の "populus" であり、英語ではすなわち "people" となるわけですが、それでは「みんな(people) の田村ゆかりとはどういったものでしょうか。

笑う笑うドール みんなのアイドル

遡ってみると、「エキセントリック・ラヴァー」もまた自己言及的な曲です。

笑う笑うドール みんなのアイドル
愛してるわみんな Do you love me?

キング時代の映像作品の売り文句に「声優界NO.1アイドル田村ゆかり」などとあるように、パブリックな「田村ゆかり像」とは、言い換えれば「アイドル」的なものであることは論をまたないことであり、「エキセントリック・ラヴァー」で歌われる自己像もまた、歌詞の言葉どおりアイドル的なものであるといえます。
歌詞をそのまま重ねてしまうのは躊躇がありますが、田村ゆかりさんが自覚的に抱く田村ゆかり・像」もまた、アイドル的なものであるといって差しつかえないでしょう。


アイドルという存在はまた、その一身に多くの人からの愛を受けると同時に多くの人に愛を与える、自己犠牲的な存在でもあります。

わからずやで 浮気なキミを ひきつけるため
泣いちゃうときもカメラの前で笑う 今日もキミのために

ちょっと正確な言葉は思い出せないんですが、田村ゆかりさんはかつて、「悲しいことがあってもステージに立ったときには笑顔で笑っていて、まるで自分がロボットのように思えた」という趣旨のことを語っていたことがありました。
「ロボット」というのは自身の感情と表情が切り離されていることに対する比喩的表現ですが、田村ゆかりさんは自身のアイドル性が感情と乖離したロボット的なものであることにも自覚的といえるでしょう。

この「ロボット」が感情との乖離を示すものであると理解するならば、映像のモチーフとしてあらわれた「ドール」や「Pink Pygmalion」における「アンドロイド」との共通性が見えてきます。
そこで時を経て、「エキセントリック・ラヴァー」と「Pink Pygmalion」の間には共通性を見いだせるわけです。


「エキセントリック・ラヴァー」はキングレコード時代の曲であり、「Pink Pygmalion」はCana aria移籍後の曲でもあります。
2つの曲が共通のモチーフをもつ一方で、差異として際立ってくるものはなんでしょうか。

「エキセントリック・ラヴァー」の "キミ" から「Pink Pygmalion」の "Pygmalion" へ


「エキセントリック・ラヴァー」と「Pink Pygmalion」、モチーフの共通性はあっても、やっぱり雰囲気が違います。
それが如実に表れているのは、曲中に歌われる相手の姿、すなわち「私と "キミ"」「アンドロイドと "Pygmalion"」それぞれの関係性でしょう。
いずれも "キミ" や "Pygmalion" への犠牲的な想いがありますが、それぞれニュアンスが少し違ってきます。

「エキセントリック・ラヴァー」での「私と "キミ"」の関係性は、次のように歌われます。

ドーリーフェイスも クールビューティー
抜かりなくキミを 狙ってるハンターよ

曖昧なキミも いじわるなキミも
キライと言う前に パクッと食べちゃった

この歌詞からは、私が "キミ" に対して一筋縄ではいかない、いわゆる小悪魔であるとか肉食的な自意識を持っているようにうかがえます。

一方「Pink Pygmalion」では、思い人である "Pygmalion" との関係が次のように変化するのです。

Many many 絶対好きになって
捨てたりなんかしないで (darlin)
あなたに従順で (hoppin')
ずっとさみしい (lovin')
Pygmailon

「Pink Pygmalion」では、アンドロイドたる彼女は "あなたに従順" であることが明らかに歌われています。

覗き込んだファインダー 気づいてマイ・ラヴ
レンズ越しの情事 スキャンダラス

本当の私を見つけて キミのその眼で


そもそもピュグマリオーンは彼自身の理想像を女性としてかたどっているわけですから、歌詞中の従順さも当然であるように思えます。「エキセントリック・ラヴァー」で訴えかけるように "本当の私" が歌われているのとは大きな違いです。


ここで、田村ゆかりさんは "本当の私" を滅してキミの意のままの存在になったのだ…ということを言いたいのではありません。
たぶん、どっちも田村ゆかりさんなのです。

「Pink Pygmalion」で見えてくるパブリックな田村ゆかり・像」も、「エキセントリック・ラヴァー」でカメラの先にいる "本当の私" も、どれもまごうことなく田村ゆかりさんであって、彼女自身が一枚の写真のように存在するのではないのです。

あなたが想う「田村ゆかり」を愛せ

ドールではなく、アンドロイドではなく、常に変わり続ける人間だからこそ、田村ゆかりさんはたくさんの魅力を備えているのです。
それはあたかも、ダイヤモンドがたくさんの面でカットされることできらめきをもつように、たくさんの王国民がそれぞれの想いを語るからこそ、ゆかりんは世界一輝いているんだと思います。

そう考えると、「Pink Pygmalion」のMVでゆかりさんがミラーの前で歌ってるのも意味ありげに見えてきますが…。まあそこまでは佐々木Pも考えてないかw


さて、こちら5日目の記事となりました「ゆかりっくAdvent Calendar 2021」。
昨年のアドカレではTCツアー中の忘れものについて、一昨年は「未来の果てにEscort」と「逢うたびキミを好きになる」について書いているので、良かったらそちらもご覧になっていってください。
tkk8637f.hatenablog.com
tkk8637f.hatenablog.com


6日目の明日は、つばきくんの「田村ゆかりの "嘘" について」です。

ツアー中、曲中の表情について話題に上ることが多かったように思いますが、なにせ文脈の外のことについてのことなので、私には語るのが難しいなぁと思っていました。
"嘘" についての語りに注目です。


それでは皆さま、再見!

ゆかりんと私たちの「あいことば。」

この記事は、いつもの駅前のファミレスで書いています。
私が座っているこのファミレスも、ここ一年でジョナサンから価格帯を下げたガストに看板を架けかえました。

そうです、コロナ禍ってやつです。

思えば2020年2月26日のあのバースデーイベント前日からずっと、急転直下の「イベント中止要請」に始まりツアーの延期と、コロナ禍という抗いがたい存在に組み伏せられてきました。


中止された2020年のバースデーイベからちょうど1年の2021年2月27日。オンライン配信というかたちで開催された2021年のバースデーイベントで、「Exactly」は初お目見えすることになります。

11月にイベントやって、なんかいろいろ思うところがあって
お客さんの言葉だったり、それは参加した人参加できなかった人、いろんな意見があったんですけど
それをみて感じた気持ちを松井さんにお伝えして、歌詞を書いてもらった曲です

パシフィコ横浜で、さらに定員の半分に制限された席数となったことを考えれば、このFCイベントはアクティブなFC会員数からしても参加できなかった人の方が多かったんじゃないかと思います。参加できた人参加できなかった人、参加しなかった人。当時のTLには、様々な感情が交錯していました。
リリパがあって、その前にはハワイファンミがありましたけど、ツアーの延期もあって、会えていない人はもう一年以上はゆかりんに会えていなかったんですよね。

FCイベントでゆかりんがステージから見た笑顔。
その向こうにも王国民のたくさんの想いがあって、ゆかりんはその声なき声を感じ取っていたんでしょう。
あのころ抱いていた想いは、「La La Love call」の夢や願いのようなものだったように思います。

Yesと言って
二人はまた逢えるかな
未来は いつも心にある

Yesと言って
微笑みは消えないから
この夢 ねぇ叶えよう


笑顔もその向こうにある涙も、ゆかりんが受け取ったたくさんの想い。
「Exactly」は、その想いへの一つのこたえだったんじゃないでしょうか。

その笑顔から答え合わせをしましょう

月の光 と 消えない影

月の光が 夜に満ちているわ
なのにそっと 消えない影もできる
どうしてかな

5月の大宮からAFTツアーが始まりました。
この一年間、ゆかりんの想いを感じながらも、それぞれが日常生活の中で消えない影のように苦しい場面があったんじゃないかと思います。

寂しいのも あなたが大好きなせいよ

あなたと過ごした 思い出はどこも
読み違えたページなんかない
だって寂しいのも あなたが大好きなせいよ
他に理由はないもの

私たちはこの一年、悔しい思いや寂しさをずっとずっと募らせてきました。
それは、コロナ禍以前の楽しかった思い出たちのの裏返しであるようにも感じます。

一緒にいれば平気よ

そうなのそうでしょ 幸せになろう
もう辛い昨日は振り返らない
一緒にいれば平気よ

そうなの 二人でできることがある
声と声は響き合える
どんな涙も許し合えば いいよ

ゆかりんキングレコードからCana ariaに移籍したことで、ゆかりんの想いが率直に伝わってくるような曲が増えてきたように思います。

それでも振り返ってみれば、歌詞から伝わってくるゆかりんの想いというのは、ずっと変わっていなかったんだと気づかされます。

ずっと抱きしめたいひと
ずっと大事にするひと
幸せを わかちあえる
あなたがいるものね


私たちはたくさんの困難を乗り越えて、ゆかりんにまた逢うことができました。
残念ながら、コロナ禍にあって公演中に想いをかけ声やコールとして伝えることはできません。
それでも伝えたい。いま感じているこの楽しさを、喜びを、幸せを。

「想いよ届け!」

いつしかステージ向かって、私はそうやって声にならない声を叫ぶようになっていました。

「受け取ったから、受け取って!」

もしかしたら想いは届いているのかもしれません。
あるいは、オタク特有の早合点なのかもしれません。

でもあなたとなら確かめ合える
その笑顔から 答え合わせをしましょう


答えはきっと、笑顔のなかにこそある。

それが、ゆかりんと私たちの「あいことば。」ってことなんじゃないでしょうか。

#ゆかりとあいことば

「あいことば。」の感想ハッシュタグ、「#ゆかりとあいことば」ってなにげにすごくいいなって思うんですよね。

「ゆかり "の" あいことば」じゃなくて、「ゆかり "と" あいことば」なんですよ。

あいことば って、当たり前だけど一人じゃできないもので、必ず誰かと誰かの あいことば じゃないですか。
だからこそ、CDを聴いてもツアーの中でも、「あいことば。」から生まれる想いはどんなものでも、ゆかりんと私たちの「あいことば。」なんだと思います。


これからも、ゆかりんとたくさんの「あいことば。」を確かめ合えることを願って。

ずっと大事にするひと~AFT愛知雑感~

貴方が好きよあの日から

私にとってセンチュリーホールは始まりの場所。3階からの眺めがすべての始まりだったんだよね。
もともとTremolo Mellowの歌詞がめちゃくちゃ好きで、ライブ中は感情的にもかなりノってくるんだけど、「貴方が好きよあの日から」のところで涙がぶわっと溢れてきてしまった。

それでももう9年になるのか。あれからいくつかのツアーがあって、活動休止期間があって、そして活動再開といまのコロナ禍の中でのツアーがあって。最初の頃の盲目的なただただ好きっていうのとはちょっと感情の色が違うんだけど、それでも好きっていう気持ち、ついて行きたいっていう気持ちは変わらないな。

田村ゆかりさんのことが、ずっと大好きです。これからもついて行きたいです。

私たちの存在理由

愛知2日目のお手振りでマイクを持ったまま客席に近づいていったとき、あれどうしたんだ?って思ったけど、視覚障害のある方に声が伝わるようにしてたんだね。ゆかりんは一人一人のお客さんを見てる。心に寄り添ってるんだって思ったよね。
私は目の手術を白内障網膜剥離で計5回やってるから、なにかあったらいつか視力を失うことがあるかもしれないと考えることがあるのよね。今まで見えていた世界が見えなくなること、その先に見える世界が美しさも醜さも失ってしまうことは恐怖ではあるんだけど、それでもゆかりんは受け入れてくれる、寄り添ってくれるんだということに、一つの救いを見出したような感覚がありましたね。

そうやって、ゆかりんはファンである王国民に寄り添ってくれる。大切に思ってくれているんだなぁってあらためて感じたのでした。
この辺の話は、ゆかりんがなにを思って独立・移籍したのかについて考えた記事にもつながってくるのかなぁ。

ゆかりんが王国民を大切に思ってくれていて、私たちはゆかりんを大切に思っている。それが私たちの存在理由(レゾンデートル)なのかもね。

まわれまわれ、笑顔のプロペラ~AFT新潟雑感

6/22のいま、この記事を書いています…。
すでに記憶があやふやになりつつある。


Twitterにぽちぽち書いてたことから書き起こしていこうね。

6年越しの「約束」

公演前にレンタカー借りてたこともあって、思い立ってSsLバーチャルデートの聖地巡礼してたんですけど、MCで語られたこともあって思いもかけずに想いを巡らせることになりましたね。

SsLは、いま思い起こしても楽しい思い出ばかりでした。代々木で最後に歌った「you」、そしてMCでゆかりんが言いよどんだことをもって、SsLはいまだに映像を見られないという人も多いけど、それでも私にとってはツアーは楽しい思い出に彩られています。
私は事実関係をつないだ先に見えてくるもの以上を基本的には信じないので、あの時のゆかりんの想いというのは、わからないものはわからないとしか言えないんですよね。

だから正直に言えば、ゆかりんSsLツアー中にどれだけの苦しみを抱いていたかというのは気づけなかったです。それでも「思いどおりにならないことがたくさんある」という趣旨のことは言っていたような記憶があるんで、表面に現さない想いはきっとあったのかもしれません。

あの頃のゆかりんの考察記事を書いてますけど、そのピースがまた一つ加わったような気がします。
やっぱりゆかりんは、王国民のことをたくさん思ってくれているんだろうなぁ。
ゆかりんの思い出が更新されて、本当に良かった。

まわることにしました

「涙のち晴れマーク」の話。
ぼんやりと「まわれまわれ、笑顔のプロペラ♪」のところまわりたいなって思ってたんだけど、実際にまわるには至らなかったのね。
それでも、確かTwitterで三木みのりさんが「最後列で後ろも気にする必要がないから今回はまわることにした」っていう趣旨のことを言ってて、やっぱまわりたいなぁと思いまして。
新潟公演で決意を固めてまわることにしました。

広島公演まで終えて、まわってる人をたまに見かけるようになって、同志が増えて嬉しい限りです。