このあとスタッフがおいしくいただきました

だめにんげんさんの墓標です。

想いを、一枚に

自分らしい写真、これが私の写真、というものはなんだろうとか、仕事しながら考えてた。
最近、夜景撮りや星撮りなんか頻繁に出かけてるけど、あんなのは自分らしい写真だとは全然思っていなくて、ただ遠くに出かけたいっていう欲求に写真を撮るっていう実利をくっつけただけなので、写真を撮ることそのものの楽しさからはちょっと離れてる気がする。

写真の面白さって、撮影時に運の要素と技術や知識の要素が良い塩梅で混じり合って、一つの作品を作り出すところにあると思う。
天気が、街を歩く人の流れが、偶然のひらめきが、あるいは光量から導かれるカメラ設定が、培われた画角感によるレンズ選びが、そしてシャッターを切る瞬間にかける想いが、一瞬のきらめきを捉えるそういうものだと思う。

技術や知識は、努力によってある程度の領域まで達するけど、それだけじゃない。それが写真の面白さ。

 

閑話休題
写真を現像するときのテクニックとして、大きい写真から切り出す「トリミング」ってのがあるけど、どうにも自分はこれを好きになれない。
「あとでトリミングすればいい」という感覚は、その一瞬に向き合う情熱や覚悟をないがしろにしている。

大事なのは、被写体に向き合って、ベストな構図を引き当てる。俗っぽく言えば、「構図をこねくり回す」ということだと思う。

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構図をこねくり回すこと。
そして物言わぬ被写体が命を持ったかのようにかわいらしく、輝いて見える構図を探す。
それが私の写真。他の誰のものでもない一枚。